2025.06.23

by 肛門科

紅谷先生が教える  実は季節ごとに違う!?便秘の症状と対策について

最近急に暑くなりましたね。

梅雨に入る前に夏が来た感じです。

皆様こんにちは、松島病院 肛門科 紅谷です。

実は、肛門科は夏になると患者さんがやや少なくなる傾向があります。

これは、冬のほうが便秘になりやすいことが関係しています。寒いと水分の摂取量が減り、大気も乾燥しているので便が硬くなりやすいです。さらに運動量が減ったり、交感神経が優位になることで大腸の動きが悪くなり、便が出にくくなってしまいます。

冷えは排便の大敵なわけです。

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では、夏は便秘にならないかというと、もちろんそういうわけではありません。汗をかいて脱水になりやすいですから、水分をしっかり補給することが大切です。

水分の摂り方にもコツがあります。一気に飲むとおしっこで水分が取られてしまい、結局水分が不足してしまうので、コップ1杯分の水分をこまめに摂っていくのがよいでしょう。

また、ナスやオクラなど、夏野菜は水分を多く含んでいるものが多いので、旬の食物を取り入れるのもいいですね。

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当院の栄養科のブログで、季節ごとのお通じによいレシピがたくさん紹介されていますので、ぜひ参考にしてみてください。

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(下記のURLより栄養科のブログが確認できます。)

<松島病院 栄養科のブログ リンク>

https://www.matsushima-hp.or.jp/mt/eiyoka/

冷房の効きすぎも要注意です。

暑い外から冷えた室内に入ると、急激な温度変化で自律神経(交感神経、副交感神経)が乱れやすくなり、排便の調子も悪くなります。

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ちなみに私はかなりの寒がりなので、夏でも熱い飲み物を持ち歩いたりして対策しています。

皆さんも夏の体温調節には気を付けてくださいね。

紅谷 鮎美