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大腸内視鏡検査

こんなときはぜひ大腸内視鏡検査を!

よく便秘になる ここ最近便秘が続く

便秘の原因の一つに大腸癌があります。進行した大腸がんの場合、大腸が狭くなるため排便がスムーズに行えなくなるためです。
もちろん、便秘には他に様々な要因があります。加齢による腸の動きの低下、糖尿病や甲状腺の疾患の影響、運動不足、繊維質や水分の摂取不足、精神的な影響(ストレスや不安など)など多種多様な原因があります。
症状からは原因を特定するのは難しいため、まずは検査を行い大腸がんでないことを調べることが重要です。

最近、下痢が多い

上記では、大腸がんになると便秘になる場合があると述べましたが、下痢のような症状が出ることもあります。大腸がんが進行すると、大腸が狭くなるため便が滞り、少しずつ数回に分けて便意をもよおすことがあります。この症状を下痢と勘違いしてしまう場合があります。
他の原因としては、炎症性疾患(細菌やウイルスの感染、クローン病、潰瘍性大腸炎)や過敏性腸症候群(ストレスや不安が原因)等が考えられますが、大腸内視鏡検査がこれらの判断には有効です。

下痢と便秘をくり返す

この症状の場合は過敏性腸症候群を第一に疑いますが、上記のように大腸がんを疑ってみる必要もあります。
繰り返しになりますが、症状からは大腸がんを肯定・否定することは難しいのです。
まずは内視鏡検査を行い、大腸の中の状況を確認することが重要です。

便が細くなった気がする 太い便が出ない

直腸からS状結腸のあたりが細くなると、排泄される便が普段より細いと感じることがあります。また便の水分量が多い、軟便傾向の際も便が細くなることがあります。
この場合、大腸がんや炎症によって細くなっていないか確認しておく必要があります。

時々、お腹が痛い

お腹が痛くなる原因は様々で、これだけで大腸がんを疑うことは出来ません。大腸がんや大腸ポリープは粘膜(大腸の内側の表面)から発生しますが、大腸の粘膜は痛みを感じる神経が無いので、ポリープや初期の大腸がんの際は腹痛が出ることはほとんどありません。よって大腸がんが原因であれば、かなり進行しているケースを考えなければいけません。
他の腹痛の原因としては、大腸憩室症、虚血性大腸炎、炎症性腸疾患、腸の癒着、過敏性腸症候群などが挙げられます。腹痛が頻回にあるようでしたら、大腸内視鏡検査をお勧めします。

よくお腹がはる感じがする

お腹が張るということは、腸の中にガスがたまっている状態にあるということです。慢性便秘や呑気症(無意識に空気を呑みこんでしまう)の方に出やすい症状です。ただし、稀なことですが大腸に通過障害(通りが悪くなっている状態)があってお腹が張る場合があります。大腸がんが進行して通りが悪くなっている場合に、このような症状が出ることがあります。
お腹が張る感じが続いている方には、大腸内視鏡検査をお勧めします。

血便がある・便に血が付いている

「便に血が付いた」という訴えで大腸肛門科を受診される患者さまはとても多いです。血便の原因もいろいろと考えられますが、痔と自己判断される方が多いようです。実際、痔であるケースが多いですが、直腸がんや大腸がん、またはポリープからの出血を痔と思い込まれてしまい、長い期間放置されてしまうこともあります。
がんの場合、かなり進行した状態となって見つかるケースもあります。
お尻から血が出るということは、何らかのアラームと考えて肛門と大腸の両方をチェックすることをお勧めします。

お尻を拭くと、紙に血が付いてくる

最近のトイレは洋式でカラフルな色彩のものも多く、また、便器の洗浄剤を使用していると便器内に溜まった水が着色されているので、便を直接観察することが和式のものより困難になってきています。
ですから、血便を見過ごす可能性があります。お尻を拭くと、紙に血が付いてくるといった状態は血便の証しでもあるので、注意してください。

便潜血検査で陽性が1回以上出た

便潜血検査も大腸がんの検査の一つです。便潜血検査では1ml中に1000万分の1グラム)という精度での出血した血液を検出することができますので、もし大腸がんが進行して出血していれば反応します。でも、万全ではありません。大腸がんには大腸平坦型腫瘍と呼ばれる腸内に出っ張らないものもあります。そのため、通過する排泄物と大腸がんがこすれて出血することもありませんので、便潜血検査で見つからない場合もあります。何はともあれ、便潜血検査で異常が見つかった場合には必ず大腸内視鏡検査を受けましょう。

健康診断で貧血と言われた

大腸内で出血すると、場合によっては出血がひどくなり貧血症状が出る場合があります。
貧血とは血液中のヘモグロビン量が少なくなることをいいます。大腸がんなどの場合には時間をかけてゆっくり出血が進行するケースが多いので、血液中のヘモグロビン量が少しずつ減少していきます。体の方も急激な発症ではないため、順応していってしまい、結果として貧血症状として出る場合があります。

40歳以上になった

大腸がんが発症・進行するリスクは年齢とともに増加します。
多くは60歳代から70歳代で発症しますが、40歳を超えたならできれば定期的な検査が必要と言われています。40歳を過ぎたら年に一度は大腸がんの検査をしましょう。できれば、検査精度の高い大腸内視鏡検査をお勧めします。

血縁者(3親等以内)に胃や大腸のがん患者がいる

癌には遺伝する傾向の強い癌と遺伝する傾向の弱い癌があります。特に大腸がん、ポリープは非常に遺伝傾向が強い癌として知られています。
大腸がんの約半分が遺伝性とも言われています。血縁者(3親等以内)に胃や大腸のがん患者がいる方は要注意です。ぜひ、定期的な検査をお勧めします。