おなかやおしりの病気

Buttocks and Stomach

おしりの病気

肛門痛:無症候性肛門痛(こうもんつう:むしょうこうせいこうもんつう)

疾患の概略

肛門部に痛みを生じる裂肛や血栓性外痔核、肛門周囲膿瘍などの病気がないにもかかわらず、痛みを訴える病気です。消散性直腸肛門痛 肛門挙筋症候群 肛門神経症 術後瘢痕痛 陰部神経痛 などがあります。

症状と特徴

消散性直腸肛門痛は夜間突然に激痛が生じ、数分から数十分痛みが継続しますが、自然に痛みが消失していくことが特徴です。その他肛門の筋肉、神経、直腸や婦人科などの手術に関連して痛みを生じていることもあります。

治療方法

食生活の改善、運動不足やストレスの解消、生活環境の改善や各々の疾患によって鎮痛剤、精神安定剤、抗うつ剤、筋弛緩剤などの内服、軟骨や坐薬使用、鎮痛薬やステロイド剤注射、仙骨陰部神経ブロックなどを行います。原因が様々であるため、その治療法も多岐にわたり、最も効果的な治療を選択して行います。

予防

排便コントロールや生活習慣・環境などが原因となっている事も多く、注意深く原因や治療法を検討し、見極める事が大切です。十分な治療経験と、医師と患者さまとの信頼関係が、ことさら重要と言えます。