診療案内

Consultation

Consultation

CTコロノグラフィー検査

直腸・大腸のCTコロノグラフィー検査ができます

当院では、専門病院として、最新型のCT撮影装置(GE社製 Revolution Maxima)を2021年に導入いたしました。
本装置では、患者さまの負担も軽く極めて短時間で検査が終了します。同時に複数の輪切り像が高速で得られ、精細な大腸の立体画像(CTコロノグラフィー)が抽出出来ます。
また、従来の同社製装置に比べて約82%の放射線量低減を実現しており、患者さまの安全と安心を追及しています。

CTコロノグラフィーを使った検査方法

CTコロノグラフィー(バーチャルコロノグラフィーともいいます)とは、肛門から大腸・直腸内へ空気を注入したうえでCT撮影を行い、画像処理を行って実際の内視鏡でのぞいているように画像を再構成する方法です。
実際の検査では、下剤を服用して大腸の中を空にしなければならないので、下剤の服用が必要となります。(※大腸内視鏡検査のように多量の腸管洗浄剤を服用する必要はありません。検査前日に検査食(低残渣食)と軽めの下剤を服用いただきます。)
また、当日はバリウムを経口服用することで、より詳細な検査を可能にする「タギング前処置法」(※)を用います。
前処置が済んだ後は、CT検査台の上でお尻から空気を注入し撮影を行います。空気を入れるため、おなかが張った感じがしますが痛みはほとんどありません。
撮影は仰向けとうつ伏せの2回行いますが、10分前後で撮影は終了します。

(※)タギング前処置法とは?
タギング前処置法(fecal tagging/stool tagging)は通常のCTコロノグラフィー検査では困難な病変と残渣(糞便など残りかす)との判別精度を上げることが可能な前処置法で、大腸CT用造影剤(硫酸バリウム製剤コロンフォート)を経口服用し、造影剤が残渣内部に混ざり合うことで残渣に標識を付ける(タグをつける)方法です。
当院のCTコロノグラフィー検査(CTC)では、このタギング前処置法を用いて、より精度の高い検査を実現しています。

CTコロノグラフィーでの検査結果画像

CTスキャン撮影後、画像データをコンピューター上で再構成を行います。 画像を作り出す作業は少々時間がかかりますので、後日結果をご報告します。 CTコロノグラフィーでは以下の写真のように、大腸を立体的に観察することが可能です。

CTコロノグラフィーでの検査をお勧めするケース

CTコロノグラフィーでは、残渣(便の残り)とポリープとの鑑別が困難なため、以下の方にCTコロノグラフィーをお勧めしております。

  • 実際に大腸内視鏡検査で病変を認め、その病変の確認とさらなる情報収集が必要と判断された方。
  • 高齢、心臓や肺のお病気をお持ちのため、通常の大腸内視鏡検査が困難と判断された方。(ただし、下剤による身体へのご負担はかかりますので、可能かは担当医が判断いたします。)
  • 腸の癒着などによって、腸の曲がりが著しく、大腸内視鏡挿入が困難かつリスクを伴うと判断された方。

また、CTで病変が疑われた場合(がんやポリープが疑われた場合)は直接大腸内視鏡検査をする必要が発生しうることをご承知おきください。詳細につきましては、ご予約が必要な検査ですので当院外来を受診してください。医師が内視鏡検査かCTコロノグラフィーのどちらがメリットがあるか、検査が可能かを判断し、検査説明と予約を行います。