紅谷先生が教えるおしりの診察について②

皆様こんにちは。松島病院 肛門科医師の紅谷です。
前回に引き続き担当をさせていただきます。
改めて松島病院には私を含めて7名の女性医師がいます。
最近は「肛門科 女性」といったキーワード検索で当院へたどり着いてくださる方も多いので、特に女性が気にされているかなと思われることを、女医からの目線でお話したいと思います。
第2回目は、診察に関して特に女性の患者様から聞かれることに関してお答えします。
特にダメな服装はありませんが、以前のコラムにもあるように、ピチッとしたラインのお洋服は下にずらしにくいので避けていただいたほうがよいかもしれません。また、ボディスーツのような補正下着は診察のときは付けないでいただいほうがよいと思います。
生理中でも大丈夫です。タンポンにしていただく必要もありません。手術のときも問題ありませんので、生理をずらすためにピルを飲んだりする必要はありません。かえってピルを飲むと麻酔ができなくなってしまうこともあるので気を付けてください。ピルのような女性ホルモン剤を飲んでいる方は必ず医師や看護師に伝えてください。
診察前に特別におしりをきれいにしていただく必要はありません。
汚いものを見せてごめんなさい、なんて恐縮される患者様もいらっしゃいますが、
もちろんそんなことを思っている肛門科スタッフはいませんのでご安心ください。
現在当院では毎週火曜日と金曜日に女性外来を行っています。ご希望の方は受付でスタッフに伝えてください。
ただ、初診のみになってしまうことと、診察後の検査や処置に関しては男性医師になる場合がありますので、予めご了承ください。
なるべく配慮いたしますので、ご不安でしたら遠慮なく肛門科スタッフへお声がけください。
今回は以上となります。
次回は男女で違う肛門の疾患についてお話します。
紅谷 鮎美