年末年始の行事食

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【 入院食のご紹介・便秘解消など排便コントロールのお役立てレシピ 】

皆さん、こんにちは!

2017年も残り数日となりました。仕事納めや大掃除など、お忙しい方が多いと思いますが、計画的にすすめましょう!

食事・睡眠は健康管理の重要ポイントですが、忘れてはいけないのが水分です。空気が乾燥していると風邪などのウィルスは増加しやすくなりますので、より注意が必要となりますノンカフェインの飲み物を1時間に100ccずつ、こまめに飲みすすめていくペースが理想的といわれています。しかし、毎日このペースを保ちながら水分補給するのはなかなか難しいものです・・・目安として考え、自分なりのペースで水分補給に取り組みましょう!!

 

 

さて、今日は年末年始のお食事のご紹介と、注意点などお話したいと思います。

皆さんは、大晦日の年越しそば・正月のお雑煮やおせち料理・七草の粥など、召し上がりますか?一見栄養の偏りがありそうですが、炭水化物・たんぱく質・食物繊維のそろった食事です。しかし、塩分過多になりがちですので注意しましょう。

お酒のお付き合いも多くなる時期です。アルコールは、便がゆるくなる・腸内環境を悪化させるなど排便コントロールを狂わせる原因の一つです。

 

【 大晦日<年越しそば> 】

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そばは雑穀ですので食物繊維を豊富に含みます。わかめを入れたり、天ぷらやかき揚げで野菜を取り入れるなどの工夫もできますね!麺類ではたんぱく質が不足しがちです。鶏肉や海老・卵などお好みの食材を選びましょう。

 

【 お雑煮 】 【 おせち料理 】

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写真は当院の1/1から1/3までの朝食です。お雑煮は、しょうゆ仕立ての関東風、味噌仕立ての関西風、そして乾物野菜たっぷりの田舎風になります。お雑煮はお餅が主食になりますので、具沢山にすることで栄養豊富な一品です!具沢山にすると汁の量が少なくなり、減塩につながりますね^^

 

おせち料理にはいろんな意味がこめられています。

昆布 →「よろこぶ」に通じる。古代には'ひろめ'と呼ばれていたことから「よろこびをひろめる」縁起物とされています。

栗きんとん →「金団」という字を当て、その黄金色の様子から財宝を表しています。

かまぼこ →「日の出」を表し、国の隆盛と平安を意味しています。紅白そろえることでおめでたい彩りとなります。

伊達巻 →伊達巻や昆布巻は'巻き物'を表し、「学問や文化の繁栄」を願ったもの。

黒豆 →「色が黒くなるまでまめまめしく働く」など、一年の邪気を払って、まめに暮らせるようにとの願いが込められています。

数の子 →「子宝に恵まれるように」との願いが込められています。

田作り →田作りの原材料はかたくちいわしの稚魚'ごまめ'。五穀豊穣を願ったもので、小さくても尾頭付きです。

たたきごぼう →ごぼうは土に力強く根を張り、細く長くという意味を持つ縁起物です。

ちょろぎ →シソ科の植物で地下茎の先端が肥大したもの。'千代呂木'や'長寿喜'とも書き表され、こちらも健康と長寿を願う縁起物です。

海老 →火を通すと曲がる形から「腰が曲がるまで長生きを」と長寿を願った一品。尾頭付きの姿や鮮やかな朱色もお祝いに欠かせません。

紅白なます →紅白のおめでたい彩りに加えて、'水引きなます'と呼ばれ、平安を願う縁起物です。

酢れんこん →酢ばすとも呼ばれます。れんこんは穴が開いていることから「先を見通す」という意味があります。

煮しめ →ごぼうやれんこん・人参・しいたけなど。根菜類が揃うことで食物繊維が摂れ、飾り切りをすると華やかになります。

 

【 七草粥 】

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春の七草 【 せり・なずな・ごぎょう・はこべら・ほとけのざ・すずな・すずしろ 】

いずれも前年に芽吹き、緑の葉をつけて年を越す越年草です。厳しい冬をたくましく育つ若菜の英気をいただき、無病息災を願うとされています。

当院では、五穀で粥を炊き、数種類の薬味を揃えています。白ゴマもアクセントになり、ご好評いただいています^^

お粥が苦手な方は、七草を入れたお雑煮でも良いかもしれませんね^^

 

   

今年はお食事のご案内があまりできない一年でした。来年は行事食以外にも日常のお食事のご案内ができるよう、栄養科一同取り組んでまいります。新年もまたよろしくお願い申し上げます。

皆さま、良い年をお迎えください!