痔には「生活習慣病」という側面がある|痔 肛門病 女性専門・女医 松島ランドマーククリニック
ぜひ、できることからコツコツと、
生活習慣を見直してみましょう!。
13 痔には「生活習慣病」という側面がある
保存的治療だけでは症状が改善しなければ、次のステップを考えます。
第Ⅰ度~Ⅱ度の場合の症状は、出血か軽い脱出感。これに対して、一番よく行われているのは「硬化療法」という治療法です。通常は「パオスクレー」という薬を、注射で直接内痔核に注入する、という方法で行われます。
内痔核部分には痛みを感じる神経がないので、専用の肛門鏡で視野さえ確保すれば痛みはなく、従って日帰りで行うことのできる治療法です。
この治療法は、日帰りで、痛みがなく行えるというのが良い点です。欠点は、所詮は薬なので一生は持たない、ということ。薬の効果はいずれは切れてしまいます。実際、この薬自体は半年~1年くらいで内痔核の中から無くなってしまうと言われています。
もちろん、薬が切れたらもう一度硬化療法を行うことは可能です。ただし、もちろん何十回もできるわけではない。それに、薬よりも強い負担を肛門にかけ続ければ、結局はその効果も早くなくなってしまいます。
それよりは、薬が効いている間に、自分は何故肛門の症状が起こるようになったのかを考え、改善することが大切なんです。
前回も書きましたが、痔核には「生活習慣病」という側面があります。
もちろん、妊娠や出産など、一気に強い力が肛門にかかってしまい、避けることのできない原因というのもあります。ですがそれだって、出産後におしりを大切に使うことで、大半は良くなります。
また、これらは一時的なことで、慢性化の理由にはなりません。つまり、症状が改善しない、もしくは繰り返すには、何らかの別の理由があるはずなんです。

トイレは長くないか? 肛門に負担のかかりやすい姿勢(立ちっぱなし・座りっぱなし・しゃがむなど)してないか? 冷えや、重いものを持つようなことはないか? お酒を飲みすぎていないか? など、もう一度ご自分の生活を振り返って、考えてみて下さい。
もちろん、避けられない場合もあると思います。それでも、冷えへの対処とか、座りっぱなしなら1時間に1回は立って歩くとか、家にいるならトイレの後少し横になってみるとか、できることもあると思います。ひとつでもいいですから、何か改善することがあるならやってみてください。おしりは長持ちさせられるはずです。
痔が大きくなっちゃって、もう何しても駄目、っていう場合は当然手術しかありません。
ただ、Ⅰ度~Ⅱ度であれば、肛門にかかる負担を軽くしてやるだけで、一回注射したあとはずっと症状なく生活できる場合もあるのです。ですから、注射の効果をできるだけもたせるためにも、生活習慣を見直す必要があります。
せっかく治療をしても、たとえ手術をしても、原因が残っていれば、また肛門は悪くなるわけです。ぜひ、できることからコツコツと、ご自分の生活習慣を見直してみてください。


